最新の研究で、実は腸は人間の「脳」「体」「心」に深く関わりがある事が判明してきました。心身共に健やかでいる為に腸活(腸のケア)が見直されています。
●腸活とは
腸活とは、脳と体と心、全ての土台となる腸を整える活動をする事です。
腸活をする事で身体本来の機能を取り戻す事ができ、心身ともに元気(元の氣)な姿に戻れます。
●腸活する目的
- 自分の本来あるべき力を取り戻す
- 回復力やストレス耐性が強くなり、病気にかかりにくくなる
- 現在の腸の状態を把握して、改善方法を計画する
- 腸の状態はメンタルや美容にも影響するので、腸活により他の身体の機能も改善させる
●腸って何をしている器官なの?
小腸と大腸の2つあり、それぞれ役割が違います。
●小腸(消化時間は3~8時間)
- 栄養、ミネラルの消化吸収をする
- 免疫の要(体内の免疫細胞のおよそ70%が小腸に集中)
- 腸内細菌フローラ(腸内細菌の花畑)
小腸には絨毛という突起が内側にあって表面積を大きくする事で栄養やミネラルをムダなく吸収できるようになっています。
●大腸(消化時間は8~10時間)
- 食物繊維や水分、ミネラルの消化吸収
- 腸内細菌の主な畑
- 便を作る場所
●腸の不調によって起こる症状
- 排泄する力が弱まる
- 大腸に老廃物がたまり肌荒れや倦怠感がでる
- 腸閉塞や便秘・下痢になる
- うつ病になる(腸の機能が低下し免疫低下で脳が炎症おこす為)
●腸活で防げる、または改善できる可能性があると言われている病気
うつ病・糖尿病・肥満・不眠症・認知症・感染症・がん・アレルギー・アトピー・老化・ADHD・生理痛・自閉症スペクトラムなど
●腸にいい事、わるい事
腸には良い事をするよりも悪い事をしない、腸へのダメージを減らすことを最優先にする事の方が重要です。
例えば、危険な食品添加物を摂らない、抗生物質を飲まない、たばこ(副流煙)吸わない、お酒を飲まない、砂糖を控える、古いものを食べないなどです。
●なぜそれらが腸にわるいのか?
- 食品添加物は、有害物質や発がん性が指摘されているものなど安全性が問題視されているものが多く取らないに越したことはありません。
- 抗生物質は腸内細菌を死滅させてしまい免疫力を弱めてしまうなどのリスクがあります。
- たばこは煙に含まれるニコチンが血流を悪くしたりタールには発がん物質が含まれています。
- お酒は腸内細菌にダメージを与えて身体に良くない悪玉菌を増やしてしまいます。
- 砂糖は胃腸の動きを制限し、血糖値を急上昇させ血管を傷めてしまったりします。また、悪玉菌の好物なので腸内環境悪化の助長をさせかねません。
- 古い食べ物にはカビが繁殖しているかもしれないのでカビ毒の危険性があります。
●腸に良いことのうち食事において心がけるポイント
- 腸にとって栄養バランスのよい献立
- 食べる量は腹七分
- 空腹時間を設ける
- 自分の腸に合うパーソナライズした食生活を取り入れる。(グルテンフリーやレクチンフリー、カゼインフリー、低FODMAP食など)
●最後に
腸活と一言で言っても、万人に良い腸活というものはありません。
人によって食べ物一つとっても相性の善し悪しがあります。
健康に良いとされている食材が農薬や合成添加物などによって汚染され、むしろ食べてしまうと健康を害してしまう食べ物もあります。
例えば乳酸菌が身体に良いからといってヨーグルトをせっせと食べても、実は身体に悪影響のあるヨーグルトを食べている場合もあるということです。
腸活するにしても、大前提に食に関する知識がなければ逆効果になる可能性があるというわけです。
食の知識を身につけながら、全身の健康に繋がっている腸について理解し腸活することは、現在健康な人であっても健やかに長生きする為にも必要不可欠な活動ではないでしょうか。
ぜひ食の知識を身につけて、あなた本来の力を取り戻し社会でより一層ご活躍されることを心より願っています。