ヒヨドリの赤ちゃんが巣立ちに失敗したらしく、2、3日自宅の前でピーピー鳴いていたので保護しました。
翌日、雛を保護した木に簡易巣箱を設置したら、早速親鳥が見つけてくれて餌を与えてくれたので一安心。
このまま巣立つまで見守ろう…と思ったのもつかの間、夕方巣箱から飛び出してまた地面でピーピー鳴いていて。
右の翼もケガしているので、とりあえず県の自然保護課に連絡して、対処法を教えてもらいました。
対処法
◼️ケガをしていない場合
・保護した場所に戻す(親鳥に任せる)
・車通りがある場所やカラスや猫などに襲われる可能性がある場所や親鳥が側にいない場合、一か月程度で巣立ち、放鳥できるなら懐かないように世話をして飛べるようになったら放鳥する
◼️ケガしている場合
県の指定した野鳥を診察してくれる動物病院に行って指示を待つ。(診療代、治療費などは全て国が負担してくれる)
一生飛べない診断が下された場合は拾い主が飼う事も可能。その場合は国へ飼育許可をもらう為に書類の申請が必要になる。
飼えない場合は病院に一任して終わり(病院によるけり?)
今回のヒヨドリの赤ちゃんは、右の翼がだらんとしていて折れている様子だったので市に連絡後、市指定の動物病院に連れて行きました。
そこの先生は年間100羽程野鳥の診察をしている野鳥に詳しい専門医だったので一安心。
まずレントゲン撮影をしてもらったら、翼が完全に折れている事が判明。それから付け根のところに傷穴もありました。
とりあえず、翌日手術してくれるとの事でしたが、その後生き残るか五分五分との事で、手術して経過を見ないと何とも言えないとの事。
例え手術に成功しても、ヒヨドリの場合、餌が偏ると栄養状態が悪くて脚気になって歩けなくなったりで長くは生きられないとか。
一瞬、飼いたい気持ちも芽生えたけれど、1、2時間置きに餌を与えたり、情が移ったあとに死んだときの辛さなどを想像したら、先生に全てお任せしようと即決でした。
もし病院で居候中に死んだ場合は、野鳥研究センターに送られて研究のデータとして扱われるそうで、
実際、野生の鳥の約半分くらい一か月くらいで死んでしまうらしいです。
そもそも病院に運ばれてくる鳥は、本来なら自然の摂理で淘汰される弱い鳥なので元々生命力は弱いからだとか。
でも保護しちゃったものは見捨てるわけにはいかないから最善を尽くさねばならないとの事でした。
病院にも命は助かったけれど飛べなくなった鳥のいそうろう達が結構いるとの事。笑
基本、野鳥は飼ってはいけないけれど(違法)、ケガなどで放鳥できる見込みがなければ例外的に飼える。ただし、申請許可が要るので行政に書類を提出してもらうとのこと。
でもヒヨドリの場合、自宅で飼っても、1-2時間置きに餌を与えたり、バランスの摂れた餌を与えないと栄養が足りなくて脚気になって歩けなくなったりするので飼うのは大変らしい。
というわけで、うちでは飼えないので病院に引き取ってもらいました。
県の指定した病院なので治療費かかりませんでした。
市の人に、病院に行った後、経過報告を連絡して下さいとの事で翌日電話して、この件は終わりました。
カモメを保護して病院に連れていったときは露骨に嫌がられたけれど、今回の先生はさすが年100羽の鳥を面倒みてるだけあって、とてもスムーズでした。