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17年前にフェレットらしき動物に噛まれ感染症になった警察官の方が亡くなられ公務災害に認定された話の件でフェレット飼い主として思ったこと

警察官の方が捕獲しようとしたフェレットらしき動物に噛まれ長い闘病生活の末に殉職され公務災害に認定されたニュースを拝見しました。

警察官は市民からこうした通報を受けたら動物を捕獲、保護しなければならない仕事もあり、それがとてもリスクを負う仕事だというのを改めて認識させられるニュースでした。お悔やみ申し上げます。

しかしなぜ亡くなられてからの認定だったのでしょうか。しかも噛まれたのは17年も前なのに。

生きていられるうちに何故認定できなかったのでしょうか?

ニュース記事からだけでは、情報が少なすぎてフェレットを飼っている者としては気になる事が他にもあります。

NHKサイトのニュース記事には「捕獲した」ではなく「捕獲しようとした」と書かれてありました。捕獲は出来なかったという事でしょうか。

毎日新聞の記事にはこんな内容もありました。

県警によると、当時の記録が残っていないため、フェレットがペットだったか野生かは不明。捕獲されたかどうかも分からないという。【尾形有菜】
フェレットにかまれ感染症で死亡の警官 公務災害と認定 大分県警 - 毎日新聞

記録が残っていないんですね。

捕獲できていて証拠となる記録がきちんと残っていれば当時の獣医師界隈でも話題なっていたはずですが話題になっていなかったそうです。当時の専門家の方たちの間で話題にならなかったという事はフェレットではなくフェレットに見えた動物という事も十分ありえるのではないでしょうか。

市民からフェレットがいるとの通報を受けてとありましたが、捕獲出来なかったとしたならば調べようもないのでフェレットの確証はなくなります。

フェレットに見えるフェレットに似た野生動物は沢山いますし今でも通報を受けて行ってみたらハクビシンなど違う生き物だったケースも多いと業界の方からは聞いています。

フェレット専門獣医でもあるフェレット界のパイオニア的存在、野村潤一郎医師の著書「フェレット」によると日本にフェレット文化が開花したのは1993年の5月との事です。その9年後にどれだけの人がフェレットと他の野生のイタチ科の動物と見分けできていたのでしょうか?

野生のイタチ科と、家畜のフェレットが似て非なる者と知っている人はどのくらいいるのでしょうか?

私が初めてフェレットを飼ったのは23年前の1996年でしたが、お恥ずかしながらそんな私ですら今回2度目のフェレットを飼うことになって野村医師の著書を読んで初めてその違いを知ることが出来ました。

フェレットは自然界を裏切って自然破壊をする人間側についた動物(家畜)とあります。人の役に立つ為に存在する動物なので人間の気持ちを汲み取れる。

ああ、だから名前を呼べば来てくれるし爪切りや耳掃除も我慢して受け入れてくれる。一度寝たら身を委ねて何しても起きない。昔飼っていたフェレットも、今飼っている愛太郎も私に絶対的な信頼を寄せてくれている理由も理解できました。

フェレットは犬猫と同じように懐いて飼い主と意思疎通ができる生き物なのです。

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フェレットは日本には輸入でしか入ってこない生き物なので、もしその噛んだ生き物が本当にフェレットだったのなら、飼い主に捨てられ野良として生きる道を余儀なくされた孤独なフェレットだったと思います。

ペット用に輸入されるフェレットは発情期の凶暴化を防いだりする為、去勢、避妊手術がされてから日本に入ってきています。その為、繁殖して群れを成すことが出来ません。

フェレットは犬猫同様、自然界では生きられないので、生き抜くには野良猫のように警戒心を養ってたくましくならなくてはなりません。

しかも猫よりも小さいので天敵も多い。警戒心なくして生きていかれないのです。その警戒心が警察官を噛んでしまうという結果を生んでしまったのかもしれないと思うと、フェレットを捨てた飼い主さんしかり、愛情不足は連鎖して悲しい結末に繋がってしまうのだと思いました。

人間も動物も愛情たっぷりで身も心も満たされていたら攻撃的になったり誰かに牙を向けるような事はしませんもんね。だってする必要がないのですから。

もし本当にフェレットだったとしたのなら、誰かの愛情ない行為が動物を通じて1人の正義感ある1人の方を長い年数苦しめ亡くなられるという悲劇をもたらしたことになります。

獣医業界では動物に引っかかれたり噛まれたりするのは日常の事で、そういう事があるとすぐに抗生剤を飲むなどしてケアしているそうです。

今はひと昔前と違い番犬のような飼い方をされている人を見かける事も稀になったような気がします。動物は家族の一員として家の中に迎え入れパートナーとして生活される方が一般的になってきたのはインターネット動画を観れば明らかです。警察官に限らず動物と触れ合う限り常にリスクはあるという事です。

こんな悲しい出来事が二度と起こらないよう、生体を飼うのを免許制にするなど何か良い対策ができるようになってほしいし、動物はどんな動物も触れる限りはリスクがあるという獣医業界では当たり前の知識を我々一般人も一般教養として身につける必要があると思いました。

17年前にフェレットにかまれ警察官死亡 公務災害に認定 大分 | NHKニュース

 


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